みなさん新しく趣味を始める時の初期投資額って、どのくらいまでなら許せますか?
もちろん世代だったり独身はご家庭があるか等で全然変わるとは思いますが、機材が絡んでくる趣味だと10万円って一つのわかりやすボーダーですよね。
自転車も例に漏れず上を見たらキリがないジャンルですが、友達に借りて乗ったロードバイクがあまりにも気持ちよくて忘れられず、なんとか安く始められないかとチャレンジした時の記録です。
結果発表!
まずは結果からいきましょう!全て購入時の価格で税込です。
ロードバイク本体(中古) ¥68,000-
ビンディングペダル ¥5,657
ビンディングシューズ¥8,285
空気入れ ¥2,600
ライト¥7,700
ペダルレンチ ¥1,892
ボトルホルダー¥1,623
ベル¥580
チェーンロック¥1,580
計¥98,131
税込みで見事10万円に収めてやったぜ…!!!
以下内訳の詳細。
中古車から始めるという選択
ロードバイクってかなりお金のかかる趣味で、大手メーカーのエントリーモデルでも12万円〜(2024年現在)と車体だけで既に10万円を軽く超えてくるというハードルの高さ。
型落ちのモデルでも車体のみで9万円台と、アクセサリー類を加味すると
「ロードバイクを始めるのに予算10万円」
というのは、実はかなり見積もりが甘い発想なのです。
…が、それは新車で用意しようと思った時の話。
リスクを正しく理解して、尚且つ運よく出会いがあれば10万円でロードバイクは始められます…!
中古車のリスク
中古なので当然ノーリスクというわけにはいきません。
自転車とはいえ人力で車と並走できるようなスピードで走行する事になります。自分の体を乗せる道具なのでまずはしっかりとリスクを理解しましょう。
フレームの材質と耐用年数
エントリークラスのモデルだと、主にアルミかクロモリ(カーボン車は10万円で買えるものじゃないので今回は除外)になりますが、どちらも金属で腐食に弱い*ため、前オーナーの保管状況によっては外観上問題ないように見えても、フレーム内部など目に見えない箇所に劣化が起きている可能性があります。
特にアルミは見た目での変化が起きにくい金属で、破断も突然起きる*(ように感じる)ので経過年数を一つの基準として見ておきましょう。
あくまで参考程度ですがクロモリは数十年の長寿命、アルミで5年〜10年の耐用年数と言われています。
ロードバイクの年式について
ロードバイク界においても技術は日進月歩で進化していっていますので、耐用年数とはまた別でいつ頃作られた車体なのかも考慮した方がいいでしょう。
近年はタイヤ幅が太めなものが主流になっていたり、ブレーキもディスクブレーキ化が推し進められています。
ハイエンドでの話にはなりますが、コンポーネントも電動化が進んでいます。
…ってこれから始めるのになんのこっちゃですね、つまりここ5年のスパンで見ても進化が目覚ましくスタイルも変わってきているので、パーツ交換(特にホイール&タイヤ)を行う際に制限が出る場合があります。
フレームサイズと在庫
スポーツバイク未経験車にとって一番の鬼門がフレームサイズだと思います。
シティサイクル(訳:ママチャリ)はサイズなんて気にしたこと無い方がほとんどだと思いますが、ロードをはじめとしたスポーツタイプは脚を伸ばしきって漕ぐのが基本姿勢となるため、フレームサイズを誤ると最悪その車体に乗ることができません。
さらにややこしい事に共通規格が存在せずメーカーごとに差異があるので、実際に店頭でフィッティングしてから購入することを強くおすすめします。
消耗パーツの確認と整備済みかどうか
ブレーキ,ワイヤー,タイヤ,チェーンはそれぞれ消耗が激しいパーツですが、必ずしも新品に交換されて販売されている訳ではありません。
ものによっては
「整備がされていないor状態がよくないので安い」
といった訳あり品のようなものがあったりするのと、整備済みであっても各パーツの消耗度合いによっては購入後すぐに交換が必要なケースがあったりするので、販売店さんにスポーツバイク初心者である事を伝えた上で一緒に確認をとってもらうとわかりやすく説明してくれるはずです。
とりわけブレーキ系統は安全面に直結する部分なので必ずチェックしてください。
上記パーツ以外にもスプロケットに錆はないか、摩耗が激しくないかも見ておくといいでしょう。
コンポーネントについて
ロードバイクについて少し調べると出てくる「コンポーネント」ですが、初めのうちはそこまで気にしないでも大丈夫じゃないか、というのが僕の意見です。
なんてったってこの予算だと正直こだわる余裕がないからねw
初めはClaris(シマノ製の一番安価なロード向けコンポ)車でもロードバイクは楽しめるので、2台目が欲しくなったりカスタマイズしたくなったらグレードアップを考えるのでいいでしょう。
僕は運よく型落ちで少しグレードのいいコンポが乗ってる車体を見つけられたけど、一番わかりやすく値段にかかわるパーツ群なので「いいの見つけたらラッキー」ぐらいで心持ちで探すといいです。
ロードバイクの中古車の在庫は潤沢ではない
以上、ざっくり中古購入の際の注意点をまとめてみました。
僕は運よく予算と条件にあった中古にタイミングよく出会えて即決でしたが、見た目がクソダs…ハイセンスすぎて今回一番妥協したかな。
それでも乗ってたらどんどん愛着湧いてきたから乗ってなんぼですね。
といった感じで出会いがないのも中古のデメリットで、色やブランドのこだわりはなるべく捨てて、こまめに在庫チェックしながら気長に待ちましょう。
購入品:KOGA KIMERA AL Tiagra(2017年モデル)
ビンディングペダル
自転車に明るくない人には聴き馴染みの無い単語ですよね。
基本的に車体とは別にペダルを購入する必要があるんですが、ロードやマウンテンのようなスポーツバイクには、シューズとペダルを固定できる特殊なペダルが存在します。
もちろん街乗りで使うような普通のペダル(フラットペダル)も取り付けられますが、ロードバイクの魅力を十分に楽しむのであれば外したくない要素なので是非ともビンディングで探しましょう。
ビンディングペダルにも規格がくつか存在しますが、初めは大まかに
主にロードレースで使用されるSPD-SL
MTBで使用を想定したSPD
の2種類から選んでおけば間違いないです。
SPD-SLの方が固定力が高くより走行に特化した仕様になっていますが、シューズ側の固定具が大きく、歩いた際に邪魔になるデメリットがあります。
SPDは固定具が石や土などで干渉を受けにくくするために、歩行時のシューズ側の違和感は少なく、デザインも一般的なスニーカーに近いオシャレな物が多いので、僕みたいに縛りプレイしてる訳でなければある程度余裕を持って目的に合わせて好みで選択して下さい。
今回はシューズと合わせてAmaz◯nのセール価格を利用して購入したためシマノのSPD-SLを選んでいます。
購入品:SHIMANO PD-RS500
Amazonリンク
ビンディングシューズ
ビンディングペダルとセットで使う、ロードを楽しむには欠かせない重要アイテムです。
ちなみにSPDとSPD-SLに互換性はないので、SPDペダルにはSPDシューズ、SPD-SLペダルにはSL対応のシューズを使う必要があります。
SLタイプのシューズはAmaz◯nで格安の物が売られていたりしますが、ビンディングに慣れるまでの初めのうちは信頼度の面からある程度高くてもシマノ製を選びましょう。
走行中にクリート(シューズ側の固定具)が破損したとかなったら危ないからね…
上にも買いてますがSPDだとスニーカーライクなデザインが多く、歩行も楽なのでサイクリング先でショッピングとがカフェ巡りを楽しみたい人はこちらがおすすめです。
デザイン製が上がるにつれて値段も上がる傾向がありますが、他のパーツと比べたら可愛いもんなんで余裕があればプチ贅沢してみるのもおすすめです。
ちなみにadidasからsambaのSPDモデルが出ててるのが可愛くて激推し。次SPDペダル買ったら絶対買う。
購入品:SHIMANO RC-100 SPD-SL
Amazonリンク
空気入れ
自宅に自転車が一台でもあれば空気入れも持ってる人が多数なので、あえて入れんでもよくね…って思いました?
実はスポーツタイプの自転車ってママチャリとかに使う普通の空気入れが使えないんですよ…
チューブバルブの形状が違うのと気圧を測らないといけない都合上、専用のものを新たに購入する必要があります。
フランス式バルブ対応、気圧計がついてるものを選びましょう。
走行中に携行できる小さいタイプのポンプもありますが、小さいと規定の気圧まで入れるのにかなり労力を要するので初めはスタンドタイプのものを購入し、サイクリングに慣れてきたら携行ツールを揃えるといった順番がいいかと思います。
購入品:パナレーサー空気入れ
Amazonリンク
ライト
電池タイプ、バッテリータイプがありますがバッテリータイプがおすすめです。
日中に乗るシチュエーションの方が圧倒的に多いとは思いますが、バッテリータイプの方が光量が多いことが多く、ロードバイクの速度域を考えるとなるべく高輝度のものが望ましいでしょう。
通勤で使うことも想定していて、尚且つルート上に幹線道路を含む場合は最低でも300ルーメン、できれば500ルーメン以上推奨です。
僕は交通量の多い幹線道路を夜間走ることがあるので500ルーメンのものを選びました
購入品:CATEYE AMPP500/RAPID mini set(販売は実店舗のみ)
CATEYE公式サイト
その他アクセサリー
ベル
道路交通法に従って必ず装備しましょう。
特に外観上こだわりなければ安いもので必要十分なので店頭で一番安かったものを購入。
100均でもベルが販売されてますが、ブラケット(接続パーツ)の径が合わないことがあるので事前に要チェックです。
購入品:
Amazonリンク
ペダルレンチ
販売店でペダルも一緒に購入すれば組み込んでくれるんですが、後々目的地に合わせてペダルを変えたりしたかったので購入。
購入品:ノグチ ペダルレンチ
Amazonリンク
ボトルホルダー
長距離を走るためにロードを選択しているので、快適に走りを楽しむためにはボトルケージは必須でしょう。
ガチ勢じゃないのでペットボトルも使える調整可能なタイプを購入。
購入品:TOPEAK ボトルケージ
Amazonリンク
チェーンロック
ただでさえ車体が軽い上に、クイックリリースというホイールをすぐに外せる特殊な機構を備えているのでロードバイクは盗難に遭いやすいです。
ホイールとフレームをまとめてロックできる長めのものを買いましょう。
長期間屋外で保管するとかではなく、出先で一時的に駐輪する程度であればチェーンロックで大丈夫でしょう。
購入品:Sportneer チェーンロック
Amazonリンク
実際の使用感
こんな感じで見事低予算でロードバイクを始めることに成功しました。
ternとは完全に棲み分けできていて、近所や駅までの移動はミニベロのternで、片道5kmを超える場合はロードに乗ってしまっています。
ミニベロと比べるとやはり疲労感と巡航速度が違うので割と日常でもロードを使ってます。気持ち的にもカジュアルに乗れるっていう点でもみても中古って選択肢はありだと思いませんか?
僕は購入時の状態がかなり良いものを見つけられてトラブルもなく乗れているので
「ロードバイク興味はあるけど予算的に踏み出せない…!!!」
とお悩み中の方は参考にしてみてください。
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