神経質になってるかはさておき、皆さん大なり小なりシールドの音質って気を使ってますよね。
でもシールドのファーストプライオリティーって、果たしてサウンドキャラクターなのかって話。
あれこれシールドに投資しすぎてたり、何使ったらいいか悩みすぎて夜しか眠れない人への処方箋です。
【選び方の基準】シールドの役割は「音を伝える」事
皆さんはシールドを選ぶ時何を優先してますか?
僕がシールドに求める第一条件って耐久性なんですよね。頑丈な事、断線しづらい事。
そもそものシールドケーブルの役割って改めて考えてみると
…音声信号伝達のためのケーブルですよね。これないと音出ないっすもんね。
でも裏を返すと、最悪音が出れば良いって事でもあるわけ。最悪ね。
つまり「音が良い」とか「ノイズが少ない」っていうのは付加価値で、断線とか接触不良で音が出なくなるシールドはいくらサウンドが良くても使い物にならないんですよね。
最近練習頑張ってるからプレゼント!繋いだだけでアンプからマーカスみたいな音が出せるようになるシールドだよ!ただし1時間のうち3分間ランダムで音が出なくなります。
え、いらな。そんなんだから彼女にフられるんですよ
ってなるじゃないですか。
恋人とのLINEは途切れ途切れで全然良いしむしろそっちの方がありがたいけど、シールド君はずっとオンラインじゃないと僕ら困るんだよ、君が必要なんだ!!!(こんなだからフられる
耐久性で言ったらプラグ(フォンコネクター)はスイッチクラフト製が安定?
プラグの耐久性はほとんど考えなくて良いでしょう。
スイッチクラフトやノイトリックがメジャーなメーカーですが、最近はオリジナルのジャックを採用しているメーカーも増えてきていて、どこのメーカーも品質は全く問題ないと思います。
というのも、数種類シールドを使ってきたけどプラグ自体の劣化で接触不良というのは記憶の限りではまだ起きた事がないから。
楽器側のジャックが接触不良になることはあるけど、プラグは接触不良起こす前にケーブル部が寿命を迎える事が大半なんで、各社死ぬほど耐久テストをしているんでしょう。知らんけど。
あ、でもEX-Proみたいに根元部分が補強されてるシールドは個人的に点数高いです。
価格:4,280円 |
スマホの充電ケーブルとか大体根元の部分からダメになったりしません?
シールドケーブルも同じく、プラグの根元ってどうしてもケーブルに負荷がかかりやすいから、一番断線しやすい箇所っていうのもあって、そういう面でもEX-Proはオススメの一つかな。ここ数年愛用してます。
プラグを変えれば物が変わるのでもちろんサウンドも変化するけど、プラグ自体のキャラクターよりはハンダの品質(つけるテクニック含め)の方が要員としては大きいんじゃないかとすら思うから、もし自作でプラグ選びに迷うとかだったらもうデザインで選んで良いじゃないのって思っている。
シールドのプラグにちまちま時間割くより、ミュージシャンなんだからもっとクリエイティブな部分に時間割いた方が良いんじゃない。道具は道具のプロに任せとこ、人生そんなに長くない。
ライブで使うシールドは取り回しやすさも大事
耐久性・信頼性の次に考えたいのはライブ用途かレコーディング用途かで少し変わってきます。
とりわけライブで使う物であれば、ケーブルが柔らかく、かつできれば軽量な方が絶対良いに決まってる。断言できる。
シールドの柔軟性ってそんな大事なんですか🤔?
大事、めっちゃ大事!!!
硬いシールドって動き回った時に、急にクレヨン食べ出す小さい子ばりの不可思議ムーブかましてくるからトラブルの元になりかねない。
日本語でお願いします😊
ライブハウスでステージに立つのであればパフォーマンスも大事な要素だし、ジャンルによっては激しく動き回ることもありますよね。
硬い物はケーブル自身が絡まったり、エフェクターを巻き込んでしまったりと何かとストレスやトラブルが多かったので、ライブ用はなるべく柔らかい物を使うようにしてます。
レコーディング向けのぶっといやつなんか間違ってもライブで使ったらあかんで!
柔軟性で言えばカスタムオーディオ製が抜群に良いかな、耐久性も高くてサウンドもクセがないので運動量が多いバンドやってるなら一押し。
CUSTOM AUDIO CAJ/5M/II ギターケーブル 価格:3,580円 |
重量も軽くて値段もそんなに高くないので「ライブハウス」っていう環境には一番適してるかもしれない。ブッキングとかだとよくシールドなくすんだよね、絶対酔っぱらった誰かが間違えて持って帰ってるだろ。
レコーディング用は音質の優先度高め
ベースはラインのみでレコーディングすることも多いため、録音用のシールドはライブ用とは別の音質を重視した物を持っておくと便利です。
これは別に持ってなくても良いんだけど、高伝導率を謳ってるやつとかは確かに入力レベルが上がったりと効果はあるので、宅録する人は持っておいて損はないと思う。
単純に録り音の情報量が多いとミックスの時も楽だよね、やっぱり。音抜けで悩む事が減る。
音質重視のシールドはピュアオーディオの概念になってくるからオススメは特にないです。というかどうしてもハイエンドな製品ばっかでいくつも種類使った事がない。
僕は現状、ライブでも使ってるEX-ProのFLシリーズの音が好きなので、レコーディング用もEX-Proで統一してFAシリーズを使用しています。本当はもうちょっと投資したいけど。
感想(2件) |
最後に
断線の心配がない=音の途切れるリスクが少ないと言った意味では、最近ではワイヤレスの方が良かったりする場面もあります。
ライブハウス側の機器との兼ね合いもあり手軽に導入できるシステムではないけれど、それでも以前に比べれば現実的な選択肢になってきたと思う。
音を運ぶ部分の音質を蔑ろにしていいって意味ではないけど、アンサンブルを作り上げる、伝えなきゃいけないサウンドをバンド全体で作るって視点から見るとシールドが占めてる割合ってごく僅かで、アーティストとしてステージに立って何かを表現するんだったら、大事なことは他にもいっぱいあるよねっていう話でした。