ベーシストといえばエロい指、エロい指といえばベーシスト!
…と言われてるかは定かではないですが、指弾きって現代ベーシストの必須技術になってますよね。
でも
って初心者さんも多く見かけます。
基礎技術だから日々の練習ももちろん大事なんだけど、初歩の初歩の段階の人は意識するだけで変わる事も多いので
- 独学で弾き方があってるか不安
- 練習してもピッキングのスタミナがつかない
って人は読んでみてね。
弾き方
指弾きって言っても
- 親指で弾き
- 3フィンガー
などいくつか種類がありますが、今回は一番オーソドックスで汎用性の高いツーフィンガーにのみ触れていきます。
使う指
人差し指と中指で弾くのが一般的ですね。
指の長さの差で弦に当たる深さが変わってしまわないように、人差し指と中指の指先が揃うように意識します。
長さに個人差はあるけれど、大半の人は中指が深く当たりすぎないように少し手首をひねる感じになるはず
クリスチャン・マクブライドって言うジャズ系のベーシストがいて、普段はウッドベースが多いんだけど、エレキを弾く時は人差し指と薬指のツーフィンガーで弾いてる映像みて衝撃を受けたことがある。その発想はなかったw 確かに長さを揃えるって意味ではありな作戦…かもしれない、恵まれた体格があっての前提だろうけど。
親指を置く位置、ミュートコントロール
親指はピッキングしている弦によって置く位置を変えていきます。
手の大きさなどによって細かいプレイスタイルは変わってくるんですが、
基本的なアプローチとしては
- 4弦(最低音弦)を弾く時→フィンガーレストやピックアップの端
- 3弦を弾く時→4弦に乗せる
- 2弦を弾く時→3弦に乗せる
- 1弦を弾く時→2弦に乗せる
のように、ピッキングする1本手前の弦に適時移動します。
弦移動が早いフレーズ時にスムースに動かせるように、あまり深く親指をもぐらせないように意識しておきましょう。
余ってる薬指と小指は余弦ミュートに充てるのも忘れずにね!
1弦弾いてる時は3弦に乗せたままって人も多いかな、ミュートはもちろんするんだけど、右手の自由度を上げるための考え方がベーシストで違ったりするので、これも自分に合ったスタイルを見つけられるように研究してみましょう。
アルアイレ・アポヤンド
なんかよくわからないけど某ボンクレーが使ってきそうな技名ですね。
ピッキングの仕方の違いなんだけど、気にしないでいいかな。最近はあまり耳にしなくなった気がする。
一昔前のベースの教則本ではよく「アルアイレ」「アポヤンド」について書かれてたんだけど、これってクラシックギターの考え方だし、エレキベースは別物だよねって言うのが最近の風潮…だと思う。
有意義な人生ってやつぁ、他人の価値観なんか関係ナッスィング!自分の身体ならどうすればベストパフォーマンスを発揮できるのかって事に向き合うのよぅ!!!
振り抜く方向
最初は振り抜いた指が次の弦に当たって止まることを意識してください。
弾いていない弦が余分に鳴らないようにするミュートの為です。
これ、「気にするな」とは言ったものの、詰まるとこアポヤンドと同じなんですね。
ただ前述の通り、エレキベースにはエレキベースに向いた弾き方があるので、小難しいことは考えず、場面で適した弾き方ができるように柔軟な発想を常に持つようにしましょう。
ピッキングって追求しだすと
「どの方向に弦を揺らしたくて、どの程度の入力の大きさにしたいのか」
とかキリがないし、楽器との兼ね合いもあって音色に深く関わることだから常に理想を探し続けて欲しいんですけど、ミュートはそれ以前の問題だから、初期段階から強く意識していきましょう。
指に対して弦を当てる位置
弦を当てる位置も、一人一人体格や手の大きさ、形も違うので人によって変わってきます。
基本的には指先のサイドあたりがスイートスポットになるはず。
僕が習ってた先生なんかは爪が短いのもあってか、指先のしかも中心に近いあたりがタコができてた記憶があります。
逆に僕自身は爪が大きく指先で弾くと爪が当たってしまうので、かなり指を倒してかつ腹側に食い込ませている方かな。
大体ここら辺で弾いてる
爪がカチカチ当たっちゃう人でも深爪は巻き爪の原因になるので基本的にオススメしません!
爪の生え方によって深爪気味にできる人とそうでない人がいます。
僕は後者ですが、やすりで2日に1回手入れして極力短くできるように手入れしたり、上記のように自分にあった弾き方を見つける事で問題に思ったことはありません。
深爪信仰は情報の少ない時代の根性論みたいな物なので全てを鵜呑みにするのはやめよう。
オルタネイトピッキング・レイキング
弦移動の際に指を変えずにピッキングする「レイキング」というテクニックがあります。
知らずに自然と使っている人も多いんですが、レイキングが通常の奏法として癖づいてしまうと都合が悪い場面も出てくるので、意識して使い分けられる事が大切。
- オルタネイトピッキング:中指と人差し指を弦移動にかかわらず、必ず交互にピッキングする事
- レイキング:弦移動(低音弦側への移動)の際、中指だったら中指のまま、人差し指だったら人差し指のまま弾ききる奏法
リズムがヨレにくいオルタネイトがピッキングの基礎になるので、2フィンガーに慣れないうちはまずオルタネイトが安定するように練習をしましょう。
疲れないコツ:指だけではなく「腕全体」を意識する
2フィンガーが疲れるって人は
「指先だけの力で弾いている」
っていうのが大きな原因になっている事が多いです、というか僕もその一人でしたてへぺろ。
下の通りに意識して実験してみてください。
- 手首、肘、肩を一切動かさず、固定した状態でピッキングする
- 手首はリラックス。肘、肩を固定した状態で同じように2フィンガーの動作をする
- 手首、肘、肩全てリラックスした状態で2フィンガーの動作をする
1→2の段階で大分楽になりません?
すぐ疲れる人って指先を動かすのに省エネにしようとするあまり、腕全体を動かさないで返って指の腱に負担をかけてるんですよね。
つまり指に意識がいきすぎて、腕の他の筋肉や関節が緊張しちゃってるって事。
無駄な緊張はスタミナ消耗だけではなく腱鞘炎の原因になるから何一つ良いことないっすよ。腱鞘炎になったベーシスト何人かみてるから間違いない。
リラックスというと変に脱力を意識しがちになるので
「腕全体の筋肉がしなやかに連動していて、連動した筋肉全体で指先を動かしている」
というイメージを持つと幸せになれる。はず。
Q.指弾きする時はコンプは必要?
コーチ!エフェクター使えば音粒が揃うって聞いたんですけど、どういうの使えば良いか教えてください!
コンプのことかな?
あ、それかも👏
思ってるような魔法のエフェクトじゃないかもなー、まずは自分でコントロールできるように練習しないとだね!
コンプレッサーやリミッターに代表されるダイナミクス系のエフェクターがありますが、残念ながら、ある程度手元で音量や音色をコントロールできるようになってからじゃないと真価を発揮してくれません。
というのも、元はあくまで音量を整える目的で使う物で、タッチのニュアンスやサウンドまで綺麗に整えてくれるわけじゃないんですね。
「音粒」と言っても、音量はもちろんのこと音色だったり音価のコントロールも関わってくる問題なので、まずは演奏能力の向上に努めましょう!
まとめ
- 右手もミュートテクニックが大事
- すぐに疲れる時は関節(ひじ・手首・肩)のリラックスを意識する
- エフェクター(コンプ)に頼らないコントロールを身に着ける
意外と難しく感じる事もあるかと思うけど、逆にいうと今まで出来ていなかった証拠で、意識を向けるだけで大分変わってくるはずです。