弦高調整をしてみよう!調整方法やオクターブチューニングも

アイキャッチ ベース初心者講座

毎日結構な時間練習してるのに、いつまでたっても左手が疲れる…

それって、もしかしたら楽器のセッティングが悪いかもしれません。

「曲もだんだん弾けるようになってきたのに、すぐ疲れてしまう」

「基礎練習も欠かしてないのに細かいフレーズやポジション移動になると途端にできなくなる」

なんて人達は、ネックのリリーフや弦高のセッティングが適切ではない可能性があります。

 

ネックのリリーフがセッティングの基盤になるので、弦高を調整する前に予めネックのセッティングは済ませておきましょう。

ネックの調整方法については別記事がありますので、そちらをご覧ください。

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弘法筆を選ばずなんて言いますが、楽器は複雑な道具です。セットアップ能力も演奏者の実力のうちなので、セッティングはどんどん自分で変えれるようにしておきましょう!

 

標準的な弦高って?

弦高を図る時は弦を押さえない状態で12フレット上の弦との隙間を測ります。

特に明確な基準があるわけではないので、リペアマンさんによって言うことがまちまちですが、Fenderタイプのベースで4弦が2mm1弦で1.5mmあたりが平均的な数値でしょう。

 

楽器の特性や出したい音、プレイスタイルによるので一概には言い切れませんが、これより高めにセッティングすればピッキングが強い人向けに、低くセッティングすればテクニカルなプレイ向けに、と好みで変えていきます。

 

調整方法

弦が乗ってる箇所はナットとブリッジの2点ありますが、ナットは素人がおいそれと弄れる物ではないので、基本的にブリッジのコマの高さで調整を行います。

使用する工具は六角レンチ。

 

フィンガーボードをブリッジ側から見てもらうと、断面がかまぼこ状にRがついてますよね?

各弦を同じような高さにセッティングしてしまうと、フレットまでの距離に差が出てしまうため、これに合わせて4弦から「低/高/高/低」のように調整するのが一般的です。

加えて太い玄の方が振動幅が大きいため、低音弦側を少し高めにセッティングするのがセオリー。

 

チューニングしたままだとコマにダメージが入ることがあるので高さを変える時は必ず弦を緩めた状態で行ってください。

 

弦高を動かしたらオクターブチューニングとピックアップ高も調整しよう

 

弦高をいじるとコマを動かすので僅かにオクターブチューニングもズレが生じます。

併せて調整しましょう!

 

オクターブチューニング

名前の通りなのですが、オクターブ上のチューニングの事をオクターブチューニングと呼びます。

ベースだと12フレットですね。

 

理屈的には弦の長さがちょうど半分になるとオクターブ音が上がり、その位置に12フレットを置くわけですが、ネックのリリーフやブリッジ(コマ)の位置が動くと全体の弦長が変わるので、フレットを押さえた時の(フレットの位置は変えられないので)音程がズレることになりますよね。

 

簡潔に言うと開放弦の音と12フレットのチューニングがぴったり合うように調整します。

 

  1. まず開放弦で通常通りチューニングをします
  2. 12フレットを押さえて、実音が高いか低いかチューナーで確認。ズレがなければそのままで大丈夫です。
  3. 12フレットの音が高ければコマをブリッジ方向へ、低ければネック側へ。
  4. 通常のチューニングと同じように各弦繰り返し調整し、落ち着いたら完了です。

 

弦高調整と同じように、ブリッジを動かす際はいったん弦を緩めてから触るように心がけましょう。

 

ピックアップの高さ調整

弦高を変えたら音が変わったように感じた方も多いかと思います。

弦の振動の仕方が変わるのでそう感じるのは当然。

さらにエレキベースはピックアップで音を拾っているので、弦が近づいたり離れたりすると出力の強さの変化も起こります

 

音質の変化が気にならなければ調整は不要ですが、せっかくなので原理だけでも知っておきましょう。

 

エレキベースはマグネティックピックアップと言って、磁力を利用したピックアップを載せています。

と言っても基本原理はマイクなので、弦に近ければ音を拾いやすく、遠くなれば弦振動に対してのキャパシティが大きくなります。(平たく言うとクリアーな音質になる)

カラオケでもマイクを近づけると音は拾いやすくなるけど、反面、音割れやハウリングしやすくなりますよね、あれと一緒。

 

ただ、気をつけなければいけない事が一点。

磁力を利用しているので近づけすぎると、ピックアップのマグネットが弦振動に干渉してしまう場合があります。

 

ソフトタッチが流行っているのもあって、ピックアップをなるべく近づけるアプローチをとることも多いですが、パワー感は上がったけどサスティンが伸びなくなってしまったと感じるのであれば、磁力が干渉しているので一度ピックアップを下げて見ましょう。

 

まとめ

 

ピュアなアコースティック楽器と比べると機械的な要素が増えるため、一箇所調整すると追付いして関連箇所も調整が必要になってくる楽器です。

 

各所の調整自体はそう難しくありませんし、他でもない自分の愛機なので時間をかけて調整してあげてください。

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