弦交換の時にやりたいフレット研磨とネックのメンテナンス

アイキャチ ベース初心者講座

みなさんは弦の交換時に、普段はできないフレットとネックのメンテナンスやってますか?

普段は意識しないと思うけど、フレットも日々汚れて表面が曇ってきます。

ベースだと弦交換が月一ぐらいのペースでやる人が多いでしょうか、ちょうどフレットも汚れがたまってくるタイミングなので毎回セットでメンテナンスしてあげましょう。

フレット磨き

 

毎日弾いて管理しているのであれば赤錆や緑青が出ることはそうそうないのですが、それでも表面は汚れや酸化でザラザラになっていきます。

ピカピカに磨いてあげると見た目だけでは無くフレットの寿命が伸びたり、チョーキングが演奏性が上がったりとメリットも!

必要工具

まずは必要な道具を揃えましょう

  • スチールウール(なるべく目の細かい物)
  • 研磨剤
  • クロス 2枚
  • マスキングテープ

 

マスキングテープは研磨剤やスチールウールから指板を保護する目的で使います。

専用工具もありますがフレットによって規格がまちまちで、研磨剤がはみでたりする場合があります。テープの方が面倒だけどお勧めかな。

 

研磨剤とクロスは、最初から溶剤が染み込ませてある貴金属磨きでも代用可能です。

楽器リペアの職人さんはピカール使ってる人が多い印象。

 

スチールウールは表面が完全に白くなってしまっている場合や錆など、重度の場合にのみ使うので、研磨剤で磨けば済む程度のくすみであれば必要ありません。

 

工程

 

1.弦を外し、まず指板保護のためのマスキングテープを貼る

0〜1フレット間と最終フレット間で幅の差がかなりあるので、幅広の物と細いマスキングテープの最低2種用意しておくと便利です。

 

2.布に研磨材を添付しフレットを磨く

錆やくすみが重度の場合は研磨材の前にスチールウールで磨きます。

フレットはニッケルシルバーで作られていますが、柔らかい金属なので無闇にヤスリなどで削ることは絶対にしないでください。

 

シルバーアクセサリー向けの布に添付されているタイプの貴金属磨きも使えますが、ワックス成分が入っていて磨きにくいケースがあるので、楽器屋さんで売られているようなギター/ベース用の研磨材がベターでしょう。

 

3.乾拭き用のクロスで磨く

研磨材で磨いた直後だと、目に見えない金属の粒子や研磨材が残ってる状態です。

こののまま指板のクリーニング(後述)をすると木材に残留したり、メイプル指板の場合は塗装に優しくないので、なるべくダメージを避けるべく乾拭きを実施しましょう。

 

と言っても乾拭き完全に拭き取ることはできないので、仕上げに指板と一緒にクリーニングします。

 

4.フィンガーボードをクリーニング

マスキングテープを剥がし、仕上げに指板ごとクリーニングしていきましょう!

乾拭き用のクロスで構いませんので、クロスに楽器メンテナンス用のレモンオイルやオレンジオイルを染み込ませ、フィンガーボードと一緒に拭きあげてください。

 

余談ですが最近はレモンオイルより、普通の水で湿らせて十分に絞ったクロスの方が良いという説も出てきてますね。

ローズウッドやエボニーなどの硬い木であれば、普段弾いてる分の人間の汗や皮脂で乾燥は十分避けられている、という主張みたいです。

私は汚れがよく落ちるのでレモンオイル使う派ですが、どちらも一長一短だと思うのでお好みで良いでしょう。

 

以上でフレット磨きは終わり!

 

ネックの反りの調整

 

弦交換のタイミングでネックの反り(リリーフ)の調整もしちゃいましょう。

 

最近の楽器であれば不親切な楽器はだいぶ少なくなってきたけど、それでも古いタイプを踏襲している物だとネックをわざわざ外さないと調整できない物もあって、弦を交換する時にしか調整できない楽器も存在します。

 

ネックの反り(リリーフ)具合の確認

正面(弦が張られている側)方向にネックがしなっている状態を順反り

背面方向にネックがしなっている状態を逆反り

と呼びます。(状態確認は弦が張ってある時に行います。)

 

誰にでも簡単にできる方法を今回はご紹介しますね。

1フレットと最終フレットを抑えて、その状態で7〜9フレット辺りのフレットと弦の隙間を確認します。

 

隙間が全くない状態であれば逆反り

隙間がある場合は順反り

 

となります。

まっすぐな状態が理想なわけでは無く(狙ってセッティングするならOK)、ほんの少しリリーフ(順反り)がある状態が理想的です。

あくまで目安ですが、0.3-0.8mm間ぐらいが一般的なセッティング範囲でしょう。

 

反りの調整

ネックの中に入っているトラスロッドで調整を行います。

ヘッドかネックエンドに調整用のボルトがついてるので、規格にあった六角レンチを用意します。

ミリ規格の物とインチ規格の物が混在(国産の物は大体ミリ規格)しているのですが、1本100円程度で入手できるので両方揃えると良いでしょう。

 

穴が楽器はネックを外さないと調整できない物で、弦が張ってない状態から変化を読みながらの調整も難しく、初めのうちはリペアマンに頼んだ方が良いかも。

 

順反りの場合は時計回りに絞め、逆反りの場合は反時計回りに緩めましょう。

大体1/4回転ごとに様子を見るとやりやすいです。

 

まとめ

フレットは曇ったまま使い続けると寿命を早めたり、錆が出るともっと厄介なので、弦交換をするタイミングで定期的に磨いてあげるようにしましょう。

 

ネックのトラスロッドの調整も弦が張ってない状態じゃないとできない楽器が存在します。

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