他の記事で平行調の説明しようと思ったら異様に長くなってしまったので別記事にします。
楽典的な知識の補助になれば。
ちなみにまとめて勉強したい人はこの書籍がおすすめです。
価格:2,750円 |
基礎的な話を砕いて説明するのが難しいけど、多少の眠気は我慢して目を通しておいて「なんだったっけ?」って疑問に思った時に、都度調べていれば自然と頭に入ってくるから、そんなに「勉強するぞっ!」意気込まないで大丈夫。
やる気は楽しい事を作る・考える時に使おう。
ちなみに平行調、同主調の知識の前にスケールがわからない人は、メジャー/マイナースケールからさらっておきましょう。
平行調
CメジャースケールとAナチュラルマイナースケール って、実は使ってる音が全く同じなんですね。
調合が一つもついてないのでどちらの7音も全てピアノの白鍵のみですよね。
開始位置が変わっているだけで、構成音は全く一緒です。
つまりトーナリティー(調)においても「Cメジャー=Aマイナー」の関係が成立するんですが、12音どのメジャーに対しても必ず対になるナチュラルマイナーが存在し、この関係性を平行調といいます。
12音全ての関係性をわざわざ覚えなくても、サークルオブ5thで確認できるので安心してください。
- メジャーからマイナーへは右へ3つ隣の音
- マイナーからメジャーへは左へ3つ隣の音
どちらも90度の場所ですね。
メジャーとマイナーのインターバル
まず、Cから始まるメジャースケール、言わずと知れたドレミファソラシですね。
インターバル(音程)をおさらいしましょう。
Cのメジャスケールなので、C(ド)から「全音ー全音ー半音ー全音ー全音ー全音ー半音」の並びでしたね。
今度はナチュラルマイナースケールのインターバルを確認しましょう
「全音ー半音ー全音ー全音ー半音ー全音ー全音」
ですね。
この並びのままAをルートに音を弾いていくと…
開始位置がA(ラ)から始まっただけで、Cメジャーと全く同じ音になります。
鍵盤でスゴロクするとわかりやすいかな。
全音=半音2つ分なので「全音は2マス進む」「半音は1マス進む」のルールで、
ラから「全音(2マス)ー半音(1マス)ー全音(2マス)ー全音(2マス)ー半音(1マス)ー全音(2マス)ー全音(2マス)」と弾くと、白鍵のみになりますね。
同主調
ルート音を(スタート位置)を変えてメジャー⇄マイナーを切り替えると、同じ構成音になるよっていうのが平行調でした。
対して同主調はルートは固定したままメジャーとマイナーを切り替える事を指しています。
つまりCメジャー⇄Cマイナーの関係性です。
この同主調のダイアトニックからコードを借りてくる手法は、ポピュラーミュージックの楽曲にも頻繁に使われています。
セカンダリードミナントや裏コードでもないダイアトニック外のコードが出てきた時は、大体コレ。
まとめ
メジャースケールとナチュラルマイナースケールは、開始の音が変わっているだけで同じインターバルの序列を含んでいるのがわかっていただけましたか?
- 同じ音を共有しているメジャー⇄マイナーの関係性が平行調(ex.C⇄Am)
- ルートを同じに長短関係を入れ替えたものが同主調(C⇄Cm)
となります。